カンモンシロアリについて
日本で一般的に被害を及ぼすシロアリはヤマトシロアリですが、このヤマトシロアリと同じ仲間にカンモンシロアリという種類のシロアリがいます。「カンモン」という名の通り、関門海峡を挟んだ福岡県と山口県の限られた地域に生息していると言われています。カンモンシロアリとヤマトシロアリの容姿は、比べても見分けがつかないほど酷似しています。しかし、生態に違いがあるようです。違いの一つは羽アリ発生時期です。ヤマトシロアリの羽アリ発生時期が4~5月(広島県)であることに比べ、カンモンシロアリは2~4月(山口県)と早い。もう一つの違いは被害範囲です。ヤマトシロアリは水を運ぶ能力が比較的乏しい種類で、地面から胸の高さまでしか被害を及ぼさないとされていますが、カンモンシロアリは1階の屋根部まで水を運び被害を及ぼす事例が報告されています。
カンモンシロアリも徐々にではありますが、その分布を拡大しているようです。
この記事へのコメントはこちら